この4月からデジタル一眼レフを使用したポートレート写真塾を開講する。
従来から私はプロのフォトグラファーやカメラマン対象の講座やセミナーを行ってきた。また、多くのプロカメラマンと仕事や交流を持ってきた。素晴らしい考え方の方やものの見方、人格者の方もいらっしゃい、時間を共有するだけでも多く、学ぶことができた。しかし、一方では、何か私の心に響かないことも日常だったことも確か。
私が思うに、写真撮影が上手いか下手かは、写真を専門的に学んだことや、仕事の経験とは全く別問題であるということ。
カメラの機能を使いこなし、カメラを操縦するという「カメラマン」という発想ではなく、デジタル一眼レフカメラというツールに対して、どれだけ自分の「意」「想い」を伝え、表現することができるかということが重要であり、それは前者と似て非なる能力であるということ。
大事なのは、感性、探究心、発想、判断力、対人能力、論理的思考、リーダーシップ、好奇心、表現力等々といった、最もプリミティブな能力であり、カメラを操作する能力ではない。技術力を否定するのではなく、感受性や客観視する能力があれば、自然と自分の技術力を知り、探究心があれば、それを埋め、向上していくことができる。特に、撮影の中でもポートレートという分野は人と向き合うことが要求される。
今回は、単なる一方的な講義や実習ではなく、探究心をもって繰り返し学んでいけるゼミ形式の写真塾にする。自分のペースで、目的やレベルに合わせて学べるスタイルにする。プロ、アマ問わない。
そして、気が付けば「自分はフォトグラファー」と名乗れるレベルになっていることを目標としたい。
膝を突き合わせて、一緒に学べることを楽しみにしている。色々な方々にお会いできるのが楽しみ!