先日、といっても少し前になるが、タンゴダンサーのスタジオ撮影を行った。
ブログでも何度かタンゴダンサーの撮影について記載していると思うが、よく撮影する機会がある。ショーやイベント関係でのライブ撮影もあるが、プロモーション用のスタジオ撮影もある。
いずれの場合にも、撮影の際に心掛けることは、雰囲気のあるコラソンが感じられる絵をイメージして臨むこと。競技ダンスであるコンチネンタルタンゴに比べ、アルゼンチンタンゴはより、表情や色気が要求される。型モノのダンス写真には興味がない。
タンゴダンサーの撮影の際、いつも私の心の中には、ブエノスアイレスのLa BocaやSan Telmo地区の石畳やシャビーなバーの様子、そして赤というより黒に近いカベルネやマルベックのワインが頭の中を巡る。そして、タンゴの調べ、ポルテーニョー(ブエノスアイレス人)達のイタリア訛りで議論好きなおじさんや低音でガラガラ声の女性の声が耳を占拠する。
今回はEfecto Tangoのチヅコさん、マックスとディエゴ。代々木駅徒歩3分のスタジオでレッスンやタンゴパーティーをされている。チヅコさんは毎年ブエノスアイレスで行われるタンゴダンス世界選手権のショー部門で入賞経験もある舞台女優であるダンサー。日本人形を思わせる風貌であり、気さくな方だが、踊るとタンゴの妖艶な世界に入り込む。