宣材写真撮影

本日は終日、自分のスタジオでの役者の新人達のプロモ写真撮影。

私は最初からポーズや表情について、注文や指導はしないことにしている。まずは個性を見たい。カメラに向かった際に逃げずに、照れずに、向かい合えるかどうかが、いい写真が出来上がるかのキー。実に人間性が出る。

1日で多くの人を撮影する際でも、他の人が撮影している現場に入ってこない様にしている。なぜなら、そのイメージが頭から離れずに、真似ってしまう。それに、もし、ポーズ持ちのモデルの人の現場を見てしまうと、劣等感を持ってしまう。しかし、何が正解ということでも無い。よく動きバリエーションのある人もいれば、微妙にしか動かずにいい味を出す人もいる。

今日、シャッターを押しても押してもポーズが変わらず、全く動かない子がいたので、「少し動いてみる?」と尋ねると、「動いていいのですか?」って聞き返された。私はいつもの如く理屈っぽいジョークで「この国は社会主義国ではなく、表現の自由がある。手や足は自分の意思で自由に動かすことができる」と伝えた。彼女は高校生だったので、唖然とした顔をしていたが、途中で意味を解したのか、笑顔で、断然、テンポ良く撮影することができた。

私はまだ売れる前の新人の方々を撮影の場合は、私の写真で少しでも引きがあればと願いながら、必死に撮っている様な気がする。

本日も、マネージャー兼メイキングフォトグラファーの宇佐見紀子の写真を添付。

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360度、色んな壁の表情があるスタジオをフルに活用して、シンプル且つ微妙なテキスチャーのバリエーションのある写真が撮影できたと思う。何よりも、被写体の皆が、色々な状況を頭の中でイメージしたのだろうか、バリエーションのある表情をキャプチャーすることが出来た。

一人ずつの目指すイメージを忘れない内に、今夜も、まだ、現像作業が続く。

今日、撮影した皆さん、ビッグになってください。

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