狆１歳のふくちゃん（本名：福助）が、なんちゃってパリと名高い文京区小石川の播磨坂をお散歩したシーンを動画にしてみた。もっとも、「なんちゃってパリ」とは私が映像を見て、アドリブで命名しただけだが。

ここはこの界隈では犬の散歩のメッカになっており、撮影中にも何度も犬に出くわした。ふくちゃんにとってもこの地は思い出深く、生後半年頃にお散歩デビューした場所。狆はお座敷犬というので、散歩には連れて行ってなかった。ギャラリーやスタジオ、アトリエ、ホールと彼にとって運動するには十分なスペースがあるので、散歩のかわりにいつも室内を走り回って遊にでいた。初めてのお散歩の時には歩こうとせず、脚でブレーキをかけたり、座り込んだり、首からのリードに腕（前足）をかけたりと。本当に歩きたく無くリードに引っ張られたく無い場合は、両方の腕でリードにクロスして、拒絶の気持ちを表現していた。

そんなふくちゃんも、最近では逆に散歩をせがむ様になり、軽快に腰をフリフリと歩く様になった。春のある日、久しぶりに「なんちゃってパリ」に行ってきた。強風の日だったが、本人はご機嫌。腰の揺れがたまらなくセクシー。

撮影は気軽に行おうと思っていたが、念の為に機材はフル装備で臨み、本気モードになった。何をもって本気モードかというと、いい構図を作る為には犬の視線に高さを合わせようと地面に寝て慎重に撮影している自分がいた。三脚、ビデオ用一脚、steadicam、pocket dolly 、そして自家製のローアングル撮影機器を状況に併せて使用して撮影を行った。これにより、色々なバリエーションのある絵を撮ることが出来、編集しても飽きない様に仕上げる事ができた。カメラはEOS 5D mk2でレンズは24 – 70 mm f2.8, 16 – 35 mm f2.8 を使用。編集はFCP。