先日、タンゴダンサーの撮影を行った。納品も終え、撮影させて頂いたTANGO PLANETの満起子さんから新しいWebに早速に写真を掲載された旨のメールを頂いたので、今回、写真を紹介してみる。

爆発的なブームになる訳では無いが、根強い人気で、よく官能的なダンスとしてマスコミにも頻繁に取り上げられる。それは本場のブエノスアイレスでさえ同様。カリブ海沿岸地域のサルサの様に老若男女がパーティーで必ず踊る程、ポピュラーでは無い。

しかし、ブエノスアイレスは表参道や銀座の様にモダンな地域もあるが、最もブエノスアイレスらしいのはサンテルモやボカ地区の様な気がする。その地区に足を踏み入れるとどこからなくタンゴの調べが聞こえて来る。物理的に音が鳴っているというよりも、頭の中にタンゴのメロディーが巡るという方が近い表現。

私が30代の頃にブエノスアイレスに住んでいた頃に始めてタンゴを習った時の最初のパートナーは80歳位のご婦人で、先生から「胸を合わせ、ほっぺをくっつけて歩きましょう」と言われたのを思い出す。タンゴの話、ブエノスアイレスの話をするとどんんどん話が本題からそれていく位、色んな想い出が蘇る。

過去から幾度となくタンゴの写真撮影をしてきた。タンゴは私のお気に入りのテーマ。タンゴダンスの撮影にはいくつかのパタンがある。

１．スタジオ撮影の場合
１）連続的な踊りの中での撮影。動きをストロボで止めて一瞬の表情や動きを表現する。逆に、シャッタースピードを極端に遅くしてわざとブラして、ストロボの後の環境光でのブレ感を表現する事もある。

２）踊りのポーズをしっかりと作り、確認しながら最高のポーズ、表情やペアのバランスを表現す　　る撮影方法

２．ロケ撮影の場合
１）ショーや発表会の現場にて演出ライトを気にしながら、動きを予測、追従しての撮影。

２）バーやダンスフロアでのドキュメンタリータッチなスナップ撮影。

今回はスタジオでの上記１-2)の撮影を行った。
ダンサーはwebやフライヤー等でのプロモーション用途の写真は不可欠であり、構図や色合い等、後々、使用しやすい写真を撮影しようと心掛けた。

以前に早稲田にスタジオを構えていた時は場所が狭かったので、布製のバックドロップを使用して撮影していた。ダンサーの場合は布の場合は足元に皺が出たり、靴に布が被ったり、バックドロップの幅からはみ出したりであまり出来映えがかっこ良くない。今の小石川のスタジオになってからスペースも広くなり、壁自体に白ホリゾントを作りフロアーと壁を一体にしたので、ダンス撮影が随分しやすくなった。

また、今回は新しいHP作成をされるそうで、全体に明るい白を基調とするそうでイメージが一致した。

白ホリゾントと言っても、ライティングで工夫すれば白〜黒の間の色は表現できる。今回のオーダーは未来的なイメージと言う事だったので、都会っぽい色合いにして、光の陰影をつける雰囲気で、私の分類ではCool – Shadedな欧米のファッション誌の様な雰囲気にしてみた。

陰影があるので写真がより立体的になり、陰があっても黒髪や服装のディテールも表現する事ができた。

そして、後ろから前に光をスタジオ中に回してふわっとした Cool – Lighted な写真も撮ってみた。

タンゴのポーズの見せ方も私が逆に多くのダンサーから学ばせて頂いた。全体のバランスや足先の方向等のディテールに至まで。今回も鍛えて頂いた。

TANGO PLANETの新しいHPのお知らせとブログを見せてもらった。とてもシンプルで分かり易いデザイン。明るくモダンで都会的。下記にHPをご紹介。この中にも上記と違った写真が掲載されている。

アルゼンチンタンゴのレッスン＆パーティー　TANGO PLANET のHP

http://www1.m.jcnnet.jp/tango-planet/index.html
ブログ

http://tango-planet.at.webry.info/201203/article_7.html

タンゴプラネットはダンスレッスンのみならず、ダンスパーティー（Milonga）やアルゼンチン料理教室（私の大好物のEmpanada等）やアルゼンチンスタイルのバーベキュー（Asado）パーティー等のイベントも行っている。楽しそう。
東京には多くのタンゴ教室があるが、横浜在住／勤務の方には是非おすすめ。気のいい利幸＆満起子先生からレッスンが受けられる。

 

追伸：利幸さん、満起子さん、先日はお疲れさまでした。先日は撮影中にデータを確認＆セレクトしながら撮影できたので、大変スムーズに進みました。素敵なHPです。また、いつかお会いできる事を楽しみにしております。