あるドッグショー(犬の品評会)で年間最優秀に輝いたコリーの受賞記念撮影を行った。
飼い主の方から伺ったところ、評価基準の基本は、その犬種らしさが備わっているかという事らしい。ポーズを取り外見審査、ハンドラーがトロット(歩き方)をさせたときの姿等を審査するそう。
コンテストでは下記の様な左方向の横姿勢から評価されるとの事。
上の写真の耳のカタチに注目。この様に前に曲がった耳がコリーでは美しいとされているとの事。
飼い主のご家族が受賞したコリーを含め、3匹の犬を連れてスタジオにやって来られた。私の飼っている狆と違い、大型犬には迫力がある。鳴き声も小型犬が小さな自動車のクラクションとすると、ダンプカーの様な大きな声で、スタジオの建物中響き渡る。小型犬がテノールとすると、体系のいいプロの歌手が腹式呼吸のバスで歌う様な迫力。初めての場所なので大型にも拘らず緊張している様子が妙に可愛く、私にも心地良かった。
そして、飼い主の方がさらに立派に見える様に撮影寸前まで全身の毛のお手入れをされていた。
今回は俗に言う「型モノ」と言われるどっしりとしたオーソドックスなポーズである「昔ながらの写真館スタイル」で撮影した。通常、「型モノ」は人間のポートレートでライティングをじっくりと行い撮影するスタイル。動きが予想できない被写体には全方向性でどこからでもシャッターが押せ、一瞬の表情やポーズを狙うスタイルの撮影をするのだが。犬の撮影の際は性格や雰囲気を見なければ、スタジオ設営は出来ない。
台を使う事無く、スタジオで立ち位置を決めて撮影が行えた。
そして、飼い主を含めての家族写真や、犬3匹の写真も撮影した。
両端はコリーで、真ん中は一番年長のお姉さん犬のシェットランド・シープドッグ。コリーと外見は良く似ているがより小型。でも、先輩なのか落ち着いていて、撮影はしやすかった。
素敵なご家族だった。コンテストの事や犬の躾、犬との生活など色々とお話を伺う事が出来き、犬飼経験が2年ばかりの私も学ぶ事が多かった。