先日、ヴァイオリニストの撮影をする機会があった。
当社はギャラリーは路面に面しているが、スタジオの方はドアも目立たず、なんだか入りづらい雰囲気。だと、我ながら思っている。隠れ家的で、知る人ぞ、知る程度の撮影スタジオ。そんな目立たないスタジオの前を以前に通りがかり、スタジオの存在を知ったというヴァイオリニストの方が、CDジャケットや各種プロモ用の写真撮影にお越しになられた。その方は地行美穂さん。前置きが長くなったが。
自分のオリジナルのCDを発売されたとのご報告に、今週、スタジオにCDとコンサートのフライヤーを持参してやって来られた。律儀ないい人だ。有難うございます。そのタイミングに合わせてブログを書こうと思っていた。
なんとお洒落なジャケットと盤面だろう。特に盤面の周りが透明なのがユニーク。
タイトルは “Picturesque” まるでご本人をそのまま形容した様なタイトル。
通常、アーティスト/クリエイター/表現者を撮影する際は、作風や雰囲気を写真表現とリンクさせる為に、撮影前、撮影中は色んな会話をして、どんな人なのかを感じ、イメージの擦り合わせをしていく。私はポーズを注文するアプローチは取らない。もし、ポーズを注文すると、それは撮影者の感性の範囲内になり、被写体が誰であろうが大差なくなってしまう。それに何よりもカメラマンが表現者に対して、ポーズ注文するなどおこがましい。
如何にして表現者が持っているイメージや目指すイメージを理解/体感して、被写体と撮影者のイメージを近づけていくかが課題。撮影中、地行さんはバイオリンを実際に演奏して頂き、私にも作風が一瞬にして伝わり、動きの中で撮影する事ができた。そんな大それた「課題」などと言うに足らず。まさに、”Picturesque”の世界観。
ほんの一部だが、撮影した写真を紹介してみる。
どの角度からも絵になる方だった。”Picturesque”という語がお似合い。
告知ですが、地行美穂さんの「CD発売記念コンサート」
“Picturesque” 〜音の風景〜
<香川公演>
2013年7月27日(土) 高松レッツホール
16:00開演(15:30開場) チケット一般:3,000円 ペア:5,000円
<東京公演>
2013年8月2日(金) MUSICASA
19:00開演(18:30開場) チケット:3,000円
頂いたコンサートのフライヤーから抜粋してプロフィールを記載してみる。
【プロフィール:地行美穂 香川県高松市出身。東京音楽大学卒業。同大学院修士課程修了。第九回日本アンサンブルコンクール最高位。現在、クラシック中心に演奏活動する他、多くのアーティストのライブツアー/レコーディングを行い、様々なジャンルで活躍中。】
クラシック演奏のみならず、自分のオリジナル曲を創り、演奏していることに私は共感する。演奏家よりアーティストだなと。
CDを聴きながら、撮影時を思い出し、このブログを書いてみた。
地行様:CD発売おめでとうございます。曲、CDジャケット/フライヤーデザインとも素敵でした。感性と人柄が表現されていますね。