先日、CarolinaとEnriqueというタンゴダンサーの撮影を私のスタジオで行なった。
Carolinaは過去、何度もスタジオや公演等の撮影を行なっているが、いつもアイデアを持ってスタジオにやってくる。こちらもクリエイティビティを持って対応しなければ、彼女のイメージとする写真が上がらない。
日本人のタンゴダンサーはきちっとした全方位のライティングできちっとした写真を好むが、アルゼンチン人のダンサーは陰影のあるライティングでダークトーンな写真を好む傾向がある。思うに、日本のダンスは鏡張りのいわゆるダンススタジオで蛍光灯の下で踊るが、ブエノスアイレスのタンゴはバーの灯火の下で踊るからだろうか。
彼女は普段は明るく前向きで素敵な性格だが、ひとたび撮影になるとアルゼンチンタンゴの淫靡な世界に入り込む。スタジオがブエノスアイレスの空気に変わる。
CarolinaさんのHP