スタジオでの自然光撮影スペース作り

写真のバリエーション力を拡充しようと常日頃から考えています。

そこで、スタジオ脇のスペースを写真が撮れる様にする事にしました。

まずは2015年GW以前の写真から。

これでは窓枠のコントラストが髪の毛に同化するし、建材が人工的で写真にした時には全く画になりません。

そこで、まず、窓枠づくりを行いました。

デザインは飽きの来ない極めてシンプルなものに。そして、フレンチシャビーなブロカントな風合いをターゲットとしました。その後、材木カットの為、サイズ計算とデザイン画作成をしました。まず、枠組み、そして塗装工程。塗装は下地塗りを濃いめのオフホワイトで行い、クラッキングメディウムを塗り、薄めのオフホワイトの上塗り塗装にヒビを入れて、エイジング加工を行いました。最後にヤスリ掛けで上塗り塗装を微妙に削りました。窓はアクリル板を張り込み、表面にソフトメディウムを刷毛でテキスチャーを付けながら塗りました。これによって、光の反射や撮影者の写り込みがなくなり、マットで昔のガラスの様な風合いになりました。そして、カーテンを付け、窓枠をはめ込みました。

次にテーブルとチェアーを置いてみる事にしました。カタチがシンプルな既製品を購入し、それをアンティークのガーデン家具へのエイジング加工をしました。

最初は下の写真の様に味もそっけもない、化粧家具でした。

まず、最初に研磨機で表面塗装を落とし生木に状態にしました。

そして、下塗りを2色塗装をしました。オリーブ色とアンティークピンクを選びました。

その後、クラッキングメディウムを塗り、

オフホワイト色で上塗り塗装を行うと、表面が割れて、下の塗装が見えてきました。

それをヤスリでエッジを中心にこすり、古さを演出し、

ガストーチで焼き、年月の日焼けを一瞬で作り、

アンティークメディウム(茶色いワックスの様)を塗っては、濡れぞうきんで拭き取り、さらにアンティーク感を演出しました。

そして、乾燥させ、出来上がりました。これで既製品から1点ものになりました。

次に植物を置き、庭づくりを行いました。彩度の低めなフレンチシャビー感のある植物を選び、鉢植えを行いました。鉢は気に入った風合いのものを入手できた訳ではなく、植物を先に購入したので、とりあえず鉢を用意せざるを得ませんでした。ただ、これもエイジング加工した完成系を頭でイメージしておきました。

既製品でそのままの鉢達。このテラコッタのオレンジ系ではスペインのコロニアル風になってしまいます。人物を浮き出たせる為、背景はシンプルに白を基調とし、且つ、自然なシャビー感のあるブロカント系のコンセプトに統一しなければチグハグになってしまいます。

フレンチシャビーへの変身アプローチとして、最初にダークブラウンで下塗りを行い、濃いめのオフホワイトに砂感のある粉を混ぜて、上塗りを行いました。そして、ヤスリ掛けをして、最後にアンティークメディウムを雑巾と霧吹きでバランスを取りながら拭き取りました。これで長い年月の間、置かれていた鉢が出来上がりました。1点ものになりました。

そして、植木のフォーメーションも考えながら設営をして、下の写真の様なスペースになりました。

色々と楽しみです。

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