今月初旬に撮影に来られた愉快な明るいファミリー。次男のお子様の5歳の七五三記念撮影。昨年の家族写真撮影に続き、2度目の来店です。楽しいご家族だったので、私の記憶にも残っています。
私は写真撮影をする際に、まずはしっかりとした昔ながらの写真館スタイルで家族の写真、そしてお祝いの主役となる方お一人の写真をきっちりと押さえる事からスタートします。まずは家族写真撮影の際の留意点は家族の並べ方です。一般的に並べ方の原則は大きく3点あり、1)主役が中心位置へ 2)家族の背丈や体格等 3)家族の間柄や関係等を考慮し、全体的なバランスとデザイン、そして個別に顔が被らない事です。続いて、ライティングの原則は1)左右対称の全方位ライティング、2)前列の方の影が後列に掛からないこと等、そして、ピントは被写界深度を深く取り、全員の顔にピントが当たる様に設定します。それが終わってから、主役に測距点を合わせ、全員の表情を見ながらも主役中心に合わせてシャッターを切ります。眼瞑り回避の為に、複数回シャッターを切ります。
それらの基本的且つ重要なオーソドックス写真が撮影できると、後は被写体とフォトグラファーの感性でクリエイティブ且つ、楽しさの感じられる自然体な写真を撮影することにしています。今回の主役はとても表情豊かで、且つポーズ持ちで、毎回シャッター毎にポーズを変えてくれるので、とてもバリエーション豊かな写真達を撮影する事ができました。
元気一杯です。
普段座る事が無い畳の上で。
窓際でも。人物が浮き立つ様に且つ外を明るくする為にf1.2の明るいレンズを開放にして、最小のストロボ発光にて撮影しました。この環境での撮影は測距点を常に近い方の眼に追従させて構図を作る事がポイントです。動きが早い場合はほぼ不可能な露出設定ですが、壁を利用すると動きは制約されますが、その分、顔の表情がイキイキとし、失敗もし易いですが、キマれば最高の美しい写真になります。
そして、「変わり家族写真」を撮影してみました。メッセージは「家族がいつもバックアップしているぞ!」です。この場合は前の主役の被写体へと、後ろのご家族へと双方に露出設定をする必要があります。もし、前から光を当てているだけだと、後方は光は落ちてしまい、暗くなってしまいます。後ろのご家族の方々は主役を見て明るく応援ポーズを取ってもらいます。ここでも主役はいい表情、ポーズを見せてくれるので、とても撮影がし易かったです。後方のご家族も毎回楽しいポーズや表情を見せてもらえるので、シャッター毎に違ったバリエーションある画が撮れました。
そして、紙風船で遊んでもらいました。着物を着て草履を履いているせいもあリ、動きがより非日常的になり、味が出てきます。とても楽しそうでした。
そして、最後は外でも撮影してみました。細長いスペースなので、斜めに撮ると後ろボケが美しいです。でも一番重要なのは、やはり被写体表情や雰囲気です。ここでも最後まで疲れずに楽しい表情を見せて頂けました。
納品も無事終わり、これからご家族で年賀状で使用する写真セレクトでもしているのかなと明るい情景を想像してしまいます。楽しい撮影をさせて頂き、ありがとうございました。Oファミリーの皆様、よいお年をお迎え下さい。