ペットポートレート

久しぶりに「ピカちゃん&エルちゃん」の撮影を行いました。

 

過去から何度か撮影し、ブログにて紹介させて頂きました。(下記、過去ブログへのリンク有り)

2014年12月26日

2013年12月27日

2012年12月14日

 

今回は過去にない撮影方法に挑戦しました。

ペット撮影をする際は人物ポートレートとは異なり、被写体の動き回ってもピントが合い易い様に、被写界深度を深くして撮影を行うと確実で簡単です。一瞬の動きや表情を最優先と考えるペット撮影では王道な撮影方法です。しかも、当社スタジオでは360度の壁が被写体の背景となりうるので、光に指向性を持たさずに、天井バウンズにして反射させ、どの方向でもシャッターが押せ、どこへ走っても、この方法だと、ペットが可愛く撮影できます。

 

全ての事にはメリットがあれば、デメリットはあります。上記の様に通常の方法で撮影するとクッキリと全てにピントが合った明るい撮影はできますが、逆に人間の視線に近いボケ味のいい写真や、スポットライト系やライティングの凝ったアーティスティックな撮影はできません。

 

そこで今回は過去、何度か撮影させて頂きましたピカちゃんとエルちゃんなので、ひと味違った撮影に挑戦しました。85mmF1.2のレンズを使い、1点測距で近い目にピントを合わせ、それ以外はボケる写真、そして、人間の大人同様にライティングを重視して撮影してみました。よって、今回のブログタイトルを「ペット撮影」とせずに「ペットポートレート」としました。今迄と違って、ライティングを重視した光の演出のあるポートレート撮影を試みました。

 

まずは、いきなりフレンネルスポットというオールドハリウッド調のポートレート撮影をする際に使用するフレンネルスポットを使用し、更にバーンドアを取付け光の指向性を付け、陰影を付けて撮影してみました。手前の目1点にピントを合わせ、鼻や背景はボケ味を付けて撮影してみました。昔ながらの写真館のどっしりした写真調になりました。

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次にペット用ベッドにて、仲良し姉妹で撮影してみました。この写真も同様にf1.2の開放で背景のボケ味が良く、被写体が浮き立つ様に撮影しました。

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窓際写真でもボケ味良く、且つ、最小限のストロボ光量にて、外光の自然光が少ない窓でも真っ暗に写る事なく雰囲気のある画が撮れました。二人ともきっちりとポーズをとってくれました。顔にはピントがあっていても、胴体からお尻へと溶ける様にボケ味が美しいです。

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今回の撮影はサクラの季節であり、事前にサクラを入れて欲しいというリクエストがあったので、スタジオで桜を演出した撮影をしてみました。白壁にカラーフィルターで青色を入れて、被写体が入る壁の中央はスポットライトで白くグラデーションをいれて青空を演出してみました。そして、桜にはピンクのカラーフィルターを入れ、よりイメージの中での桜色にしました。色が入るとストロボ光量が強かったり、近くからスポット光を当てると白飛びしてしまいます。かと言って、光量を落とす為にディフューザーを付けたりストロボを遠避けると光が全体に広がってしまい、部分的に色が付きません。そこでPfofoto B1の新機能であるHSS(High Speed Sync)モードを使用してみました。従来のストロボの様に1/125秒以下等の制限無く、外光でスポーツ撮影をする様に自由にシャッタースピードがコントロールできます。お芝居の舞台の様な設定で撮影しました。ストロボ使用のスタジオ内であってもシャッタースピードの制限が無いのは撮影者にとっては驚きであり、表現の幅が広がります。

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更に、スタジオ脇の庭スペースでも撮影してみました。まずは自然光で撮影した昼下がりの雰囲気で奥行き感のある構図で撮影してみました。

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夜桜をテーマにしてストロボを使用して、f1.2、1/8000秒、ISO 100、HSSモードで、桜にピンクのカラーフィルタで提灯に照らされた雰囲気にし、顔にはスポットライトを照らし、夜のお花見のスナップ撮影の様に演出しました。撮影は昼でしたが、ストロボによって夜っぽく演出する事ができました。

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今回はこれらの写真以外にも、子供達と遊んでいるシーン、ギャラリースペースで自然光の写真等バリエーションのある撮影をする事ができました。

 

従来は当社でも電源コードのあるストロボで撮影していましたが、スタジオ内は走り回る子供さんやペットの場合は電源コードは構図やシャッターチャンスにかなり制限がありました。今はProfoto B1というバッテリー駆動のストロボを使用してコードレス環境なので、制限が少なくなり、且つ、ライティング設定の時間が短縮されました。

 

また、スタジオ内、屋外と場所を選ばずに電源を探す事なくストロボ撮影が可能になりました。

 

そして、従来のストロボはモデリングランプが熱を持ち、子供やペットには危険でした。Profoto B1はLEDを使用しているので、熱を持たず、且つ、眩しさも軽減されます。

 

広告撮影と異なり一般の記念写真、子供やペットの場合はライティング設定時間はスピード勝負です。1分程度で次々と設営チェンジしていかなければなりません。そんな時にもコードレス、ヒートレスは助かります。

 

今回もピカちゃん、エルちゃんと楽しい時間を共有できました。また、会いましょう!!私も技を磨いておきますね!!

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