スタジオ脇の雲竜柳が新緑の季節で、美しく育っています。
雲竜柳は文字通り、竜が舞う様なユニークな枝の形をしています。今日はいい天気であり、撮影してみました。
真昼の12時頃に撮影しましたが、自然光が美しいですが、あえてストロボを使用して、演出してみる事にしました。昼間だと通常は太陽の光の方が勝ってしまいますが、HSS(ハイスピードシンクロ)を使用して、1/数千秒の速いシャッタースピードにストロボをシンクロさせました。そして、ピンクとグリーンのカラージェルを使用し、光に色を付け、葉を照らしてみました。昼間でも夜なのか、夕刻なのか、時間帯が分からない様な暗い雰囲気に光をコントロールする事ができました。ストロボを使用してのポートレート撮影の際に本来は脇役である樹木を人物無しで主役にするのに多少、無理を感じていますが。
Raw現像時にノイズを入れると不思議な非日常的な風合いになりました。
さて、そもそもこの雲竜柳、昨年3月に中川愛理沙さんのPV撮影の際に小道具として使用したものです。撮影の翌日に捨てるのに抵抗があり、一か八かで鉢に差しておいたところ、根付いたのか、葉が多少でてきました。ただ、冬になると元気の無い枝のみになり、死んだのかな、ただ、土に刺さっているだけかなと思いましたが、春になり、元気に復活し、新緑の葉を付け、自己主張してくれる様になりました。
その時は面白い形の枝に興味を持ち、ピンクの薔薇と組み合わせて撮影しました。
ピンクの薔薇を雲竜柳に付け、彼女の髪飾りにして、そして、リップも同一の色合いを持ってきました。
映像挿入を前提として撮影しましたので、構図は16:9を頭に入れて撮影しました。人は縦に長いので、通常のポートレートでは縦位置だと構図が取り易いのですが、動画なので、横位置、且つ、デジタル一眼のデータ比率は3:2なので、上下16%程度更にカットされてしまい、長細い間に構図を作り込まなければなりません。
また、動画なので、連写(12コマ/秒)機能も活用し、パラパラ漫画っぽい演出してみました。一昨年に導入したProfot B1という機種は連写でもシンクロしてくれます。
出来上がったPVです。最後にBTS(メイキング映像)も挿入しています。
Arisa Nakagawa – Miss International Japan 2015 – from hiroyuki soda on Vimeo.
と、一年前の事ですが、雲竜柳を見て、諸々、思い出しました。
(参考:過去エントリー「Miss International Japan 2015 中川愛理沙さんのプロフィール映像制作」)