撮影ワークショップ後の非公式茶話会レポート

 昨日のブログは、「ワークショップ終了後はヒミツの”うふふ茶話会”でした」で終わっていました。

web_IMG_0144

 ワークショップ参加者のアフターであり、自由参加のコーヒータイムです。ポートレート撮影に関する情報交換や談話の時間です。

 先日、4月22日の茶話会では、ポートレート撮影をする際に押さえておくべき根本的な考え方や、議論する時間やエネルギーが勿体ないと感じる項目についてあえて話しました。今後、ワークショップを進めていくにあたって、参加者がよりクリエイティビティに集中し、ポイントを掴んで臨んで欲しいからです。

 茶話会の内容なので、思い出しながら項目のみを書いて見ます。回答やコメントはここでは省略します。(順不同)
*参加者の方々はカッコ内を読んで、回答を思い出して頂ければ幸いです。

・JPGかRAWかどちらで撮影すべきか。

・Photoshopを使う事は「悪」か。使わない方がいいのか。
 (上記2点は人の眼とカメラレンズの見え方やダイナミックレンジの違いの理解。人が像をどの様にして認識しているのかを脳と眼の関係の観点から理解。アナログ時代とデジタル時代のワークフロー&コンセプトの相違点の理解。現像パラメータの設定とレタッチの相違点の理解。それらからフォトショップによる補完と役割を考察)

・メイクとレタッチの相違点と考え方。
 (コンセプトとワークフローの相違点)

・写真は絵画っぽい画作りをすべきか。
 (絵画と写真の進化の歴史的背景や役割の理解)

・被写体にポーズはどの様にしてリクエストや指示をしていくべきか。
 (写真表現したい事から逆算しての状況設定)

・写真とカメラの関係
 (上達する為に興味を持つポイント。撮影上達に必要な知識と不要な知識)

・いい写真を撮る事と機材操作が上手い事の違い。
・クリエイティビティの向上と機材に求めるもの。
・どう撮影するのかよりもなぜ撮影するかの重要性
 (そのシャッターを押す理由。伝えたい事を表現する為に写真の中に入れる情報の意味合い。)

・ライティングレパートリーを増やし、それを引出してアウトプットするという考え方は適切か。
・新しいライティングを作っていく際のアプローチ
 (仮説、実験、検証、フィードバックというワークフローと光のファンダメンタルの理解及び、その複合による応用)

・撮影の際の意思決定として常日頃から押さえておくべきポイント
 (機材と自分の特徴/限界/癖、そしてシャッター毎にすべき習慣とは etc.)

 今日のブログは自分のメモの為にも書いてみました。

 ワークショップ内では参加者の全員の感性や個性が異なる為、共通点である技術面が中心の内容になります。しかし、なぜ、その技術や光の演出が必要なのかを考察しながら参加するのと、単にカッコイイ/キレイだからその光の演出をするというのでは全く意味合いが異なります。また、応用力にも差が出てきます。

 基本的なポイントや考え方がシェアされていると、ワークショップでは「伝えたい事」「表現したい事」の追求に集中でき、よりクリエイティブで楽しくなっていくと思います。毎回、参加者の皆さまとの化学反応を楽しみにしています。

 昨日のブログ同様の締めくくりですが、”真面目過ぎるワークショップ” のレポートでした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です