スタジオでのスタジオ撮影のプライベートレッスンを先日、行いました。
プライベートレッスンは原則、受講生がモデルを準備します。そして、自分の学びたい事のみを習得できるメリットがあります。趣旨を伺い、確認しながらレッスンを進めます。
今回はミスコン出場者の宣材写真を事例としての撮影を行うという内容でした。
受講者の方が連れていらした撮影モデルは Miss Earth Japan 2019 のミス埼玉の吉田優奈さん。(受講生及びモデルご本人の許可を頂きましたので、ブログを記載します。)
今回はロングドレス2着、ワンピース2着の計4着のドレスをご持参されました。
最初にピンクのロングドレス。
大きめのオクタのソフトボックスをメインにして、前から押さえでアンブレラで柔らかい光で撮影しました。全ての撮影は使用媒体のデザインやTPOに対応する為、基本構図である全身、3/4、バストアップ、クローズアップの4つを撮影しました。ここでは断片的に写真掲載しています。
次に、緑のロングドレス。
ピンク色に比べ、少しクールなイメージにする為に中央からビューティーディッシュ1灯にして陰影は無く、くっきりと明るさを狙いました。
3着目は紺のワンピース。日頃のアクティビティをも考えると一番、使用頻度が高いと思われる衣装です。
今度はビューティーディッシュにグリッドを付けて、斜め左からライトを開け、多少、顔に陰影を付け、凹凸感のあるキリッとした画を作りました。
受講生の方が撮影しているBTSです。
別のライティングも試してみました。表現する狙いの路線は近いです。
更に背景を落として、シックで大人っぽい雰囲気を演出しました。
照射範囲の少ない1×6’の細長いソフトボックス+グリッドに柔らかさを共存させる為にストリップマスクを付け、右からメインにして、左からは陰影を抑える為に1×1′ のソフトボックスを補助光として入れました。全体的に柔らかさとクールさが共存した雰囲気に仕上がりました。
最後の4着目は花柄のワンピースです。
背後に人物影を付けて、硬めの光で夏の日差しをイメージしました。もっともカジュアルな写真です。金属系のライティングアクセサリーを使用しました。シーンを説明して、明るめの表情での撮影です。
ポイントとしては撮影の際に、最初に着用ドレスの確認をして、各々にどんな光にするのかの方向性を決め、時間配分を頭に入れて撮影する事です。撮影者として、ドレスのイメージが変わっても同じライティングをする様な事は避けたいですね。今回は主旨を考え、オーソドックスで飽きの無いライティングにしました。
プライベートレッスンは基本が2時間であり、説明しながらライトの設営をして、私がテストシュートをしてアウトプットされる写真のイメージをパソコンで確認しながら進めていきました。よって、効率的に短時間で多くのライティングを体験する事ができました。各々のライティングのノウハウを習得する事よりも、求めるイメージを頭の中に設定して、ライティングを作っていく考え方やプロセスを体験する事が大事だなと思います。ライティングの主旨が理解できると、自分でも応用やアドリブが効き、表現の幅が広がるからです。
受講者の方、モデルの方、お疲れ様でした。気づけばノンストップであっという間の2時間でした。また、モデルの吉田優奈さん、コンテスト、頑張ってください。備えあれば憂なしですね。
ポートレートスクールのプライベートレッスン http://www.portrait-school.com/private-lesson.html
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