次男さんの誕生日の撮影でお越しになられたご家族。ご家族写真、一人での撮影を混ぜながら、ご兄弟での撮影も行いました。
まずは最初にご家族が揃って、そして一人立ちのきちっとした記念撮影を済ませました。
男の子二人だと、いつもと違う環境であるスタジオに来ると、好奇心でつい走り回ったり、飛んだり跳ねたりする事が多いです。
今回も、そんな元気なお子様の撮影を行いました。
通常、写真スタジオでは紙や布を吊るした背景の前で撮影する事が多いです。大人が一人で(又は二人で寄り添って)撮影するならそれでいいかもしれません。立ち位置を決めて前後左右に動かない様に伝えて撮影するポートレート撮影方式です。それは被写体が場所を動くと、紙や布から脱輪(=はみ出す)してしまい、背景というフレームに上手く被写体が入りきれないからです。又は、ストロボ光が被写体の立ち位置を照らす様に設定されているからです。(布や紙背景の場合のみならず、家具等の立体物であっても立ち位置の固定は同様)
しかも、紙や布の上だと、滑ったり背景や床に皺がよったりしやすい、安全面、写真デザイン面、撮影の起動力からも全く、今の時代では無いと考えています。そして、私のスタジオは床や天井を含めて白を基調としているので、光の廻りが良く、ライティングの許容範囲を広く設定しています。動きのある活き活きとした写真が撮れる環境にセッティングされています。
しかし、元気な子供たちにとっては、立ち位置など、そんなコンセプトすらありません。撮影者側がそんなオーダーをすればたちまち活き活きとした表情は消え、姿勢も固まってしまいます。私は極力、一瞬の表情を撮影して上げたい、そして誰でもが一緒な固定した写真では無く、被写体の個性を撮影して上げたいという想いから、私のスタジオでは紙や布を使用しません。スタジオ自体が白い壁になっています。
よって、スタジオの中では動いたり、座ったり自分達の個性に合わせた撮影が可能になります。又、白でシンプルなので、被写体の個性が強調されます。よく、背景を赤く、青く、黄色く変えたり、キャラクターのイラストが入っている背景の前で撮影したりするスタジオもありますが、後から写真を見ると子供の顔やポーズは変わらず、背景のみが変わっている事に気付くこともよくあると聞きます。
また、撮影者側の意図や論理での同一写真を避ける為にも、誇張した撮影小道具も極力控えています。あくまでも最高のコンテンツは被写体の個性、表情、動きだと思います。
私のスタジオも白が貴重ですが、バリエーションを持すためにレンガ調の壁やベッドもあり、お子様達がくつろげる様な撮影コーナーもあります。もし、私が「気をつけで足を揃えて二人並んでこちらを見てね」などと声掛けしたら、表情やポーズはどうなるでしょう。
又、別のコーナーでも最後まで素敵な子供達の元気さを見せてもらえました。
追伸:Iファミリーの皆様、撮影お疲れ様でした。子供さん達の思い出に残る楽しいイベントとなりうる様に心掛け、撮影をさせて頂きました。今後とも成長の過程が時系列的に分かる様にお越しになって頂ければと思います。また、いつかお会いできる日を楽しみにしております。
SODA PLAZA のご家族写真、記念撮影:http://www.sodaplaza.com