マタニティ撮影を行いました。
マタニティー撮影はタイミングが重要です。予定日から逆算しての時期、体型、体調とフォトスタジオの予約状況を調整して実施されます。
しかも、お客さま側からすると、通常の記念撮影に比べてスタジオ探しの段階から不安が多いかと思います。スタジオの場所や設備はどうか、カメラマンやスタジオスタッフの感性はどうか、体に負担がかからないか等々、そして、最も不安なのはどんな写真を撮って頂けるのかだと思います。しかもデリケートな撮影フィールドなのでモデル撮影も行う事は困難で、一般の方の前例を見せる訳にも行かず、サンプル画像は無いので、事前に場所の確認をしたり、電話や直接訪問してスタジオやスタッフの雰囲気や感性を見るしかないと思います。
私はジャンルに拘らず撮影時は最初に表現すべくキーワードを頭の中に作る事にしています。一般的にはマタニティーの場合はまずは「幸せ感」そして「不安と期待」「夫婦の協力」etc.
そして、何を撮るのかはそれらの基本的なキーワード、そしてカップル毎に実際にスタジオ内で会って、話して、接して初めて降りてくるキーワード。それらを実際に写真表現というカタチにしていく為に、風合いや具体的な設定やライティング等を組んでいきます。
また、着て来られる服装がフォーマルかカジュアルか、お腹のカタチが強調されるのか、また強調したいのか、どんな個性を表現したいのか、カップルのみか他の子供やペットがいるのか、用途も含めて様々なので、撮影中にお客さまと話ししながら撮影内容を組み立てて行きます。
家族写真や記念写真を撮っていてお客様と時間を共有しながら感じる事は、家族の想いをどれだけ共感できるのか、家族のストーリーをどれだけカタチにして伝わる写真を撮れるのかという事です。
もし、それが出来なければ、撮影技術のみになり、個性よりも型やパタンの撮影になってしまうでしょう。画一的な写真になるのであれば、私のスタジオである 小さな個人のフォトスタジオ SODA PLAZA である優位性は何ら無いでしょう。そもそも社名のPLAZAは気のいい老若男女が集まってくる広場の様なスタジオになって欲しいという想いから名付けたので。個性を重視してお客様の想いをカタチにしていく事を最重要にしています。
マタニティ撮影はお宮参りの記念や成長の過程を記録しておきたいベビーフォトとは異なり、不安で体調的にも大事な時期なので、どうしても撮影する人は限られてくるかと思います。でも、上記のシルエット写真の様にお腹の大きさが分かる記録写真も含めて、赤ちゃんが産まれてくる前の一瞬の時期なので、時が経つ程バリューが出てくる記念写真かなと思いいます。
P.S.
Sご夫妻そしてベイビーの方々、ありがとうございました。そろそろ産まれて来られた時期だと思います。素敵な