成人式の前撮りのシーズンが到来した。毎年、10月頃から増え始め、成人式の当日まで続く。
当スタジオにてヘアメイクや着付けも行うことも多いので、普段着から、振袖姿まで美しく仕上がっていく姿をみて、いつも感じることがある。「成人式」という行事があること、その行事には女性は振袖を着るということに改めて日本独自の文化、習慣だなと感じる。普段はジーンズやTシャツで、街を颯爽と喝破している若いお嬢様が、髪飾りをつけ、着物姿になると歩き方や仕草までが変化する。私は撮影側だが、きっと普段と違った姿に変身した被写体側のお嬢様は、自分が日本女性であること、ご両親への感謝の気持ち等を再確認しながら、非日常的な容姿や撮影を楽しむのだろう。
殆どのお嬢様は、ご家族やお母様と一緒にスタジオにお越しになられるのだが、今回、全て自分の意志でスタジオへやってこられたお客様がいらっしゃった。故郷から東京へ出てきて、実家に振袖姿の写真アルバムを送りたいというお嬢様であった。(写真の掲載許可は頂きました)
着物は着物作家の野崎麗氏の作品。お嬢様に雰囲気がピッタリで、とても華やか且つシックだった。
二十歳の肌はアップでも大変、絵になる。
後ろの髪や帯にまで髪飾りをつけ、後姿も素敵。
アルバムの出来上がりが楽しみ。